MODEL 03 / BATCH・PROCESS / 売上300億円前後

品質問題の追跡にとどまるデータ活用から、予防と収益を両立するバッチ運営へ。

食品、化学、素材、医薬周辺など、レシピ、バッチ、歩留まり、品質判定、設備条件、エネルギーが収益を左右する企業を想定しています。製品・処方、製造条件、原料ロット、工程実績、LIMS/QMS、在庫・出荷を、監査時にも追跡できるデータのつながりを構築します。

EXECUTIVE SIGNALS

システム課題の前に、
経営判断のつながりが切れている箇所が見えてきます。

個々の問題をツールの不足だけで捉えると、導入後も例外とExcelが残ります。どの判断に、どの情報と責任が欠けているかを起点に変革範囲を定めます。

01

レシピと製造条件が分散

処方、手順、設備設定、品質規格が文書・システムごとに管理され、承認版を特定しにくい。

02

歩留差の原因を説明できない

原料特性、設備条件、作業、環境、再加工の情報がつながらず、標準と実績の差を再現できない。

03

品質判定に時間がかかる

サンプリング、LIMS結果、逸脱、再試験、出荷判定が分断し、在庫が判定待ちで滞留する。

04

ロット系譜の調査が手作業

原料から中間品、製品、出荷先までのGenealogyを複数台帳から再構成する必要がある。

05

生産順序と洗浄条件が非効率

アレルゲン、色替え、コンタミ、洗浄、タンク・配管制約を織り込んだCampaign Planningが弱い。

06

エネルギー費が原価へ戻らない

蒸気、電力、水、ガスなどの使用実績を製品・バッチ・工程へ配賦できず、改善効果を採算で測れない。

DECISION THREAD

部門をまたぐ判断を、
一つの流れとして設計する。

データを集約するだけでなく、前工程の判断が次工程の前提になり、実績から得た知見を上流工程へ反映する循環をつくります。

01需要・供給

S&OP/Campaign Planning

02製品・処方

Recipe/Specification/版数

03バッチ実行

MES/DCS/電子記録

04品質判定

LIMS/QMS/Deviation

05在庫・出荷

Status/Genealogy/COA

06収益・改善

歩留まり/変動費/エネルギー原単位

TRACEABILITY経営課題 → 意思決定 → 業務 → データ → システム → 効果指標を追跡可能に。
TRANSFORMATION WORKSTREAMS

制度・業務・データ・
システムを同時に変える。

一つの大規模案件として固定せず、相互依存を保ちながら、価値と準備度の高い領域から段階的に実装します。

01

レシピ・規格ガバナンス

製品、処方、製造手順、設備条件、品質規格の正本、版数、承認、Effectivityを定義します。

02

バッチ実行・電子記録

指図、秤量、投入、工程条件、サンプル、出来高、再加工、廃棄を追跡できる電子記録として管理します。

03

品質・逸脱マネジメント

LIMS、QMS、MESの責任を整理し、規格外、逸脱、CAPA、出荷判定の判断と証跡を設計します。

04

系譜・トレーサビリティ

原料ロットから中間品、製品、出荷先までのSplit/Mergeを含むGenealogyモデルを定義します。

05

歩留・エネルギー原価

原料、収率、再加工、廃棄、設備・ユーティリティ実績をバッチ原価と改善テーマへ接続します。

VALUE-LED ROADMAP

最初の約4か月で、投資判断に必要な具体性を確保します。

期間は想定例です。現状資料の整備度、対象拠点、製品数、関係部門、既存プロジェクトとの依存関係で調整します。

  1. 01 / DIAGNOSE0〜4週

    代表製品でレシピ、バッチ、品質、系譜、原価に関する情報の分断箇所と手作業を可視化。

  2. 02 / DESIGN5〜10週

    マスタ、版数、電子記録、品質判定、データ交換、責任、KPIを設計。

  3. 03 / TRACE11〜16週

    原料から出荷までの追跡シナリオと、逸脱・再加工・判定待ちを検証。

  4. 04 / IMPLEMENT17週〜

    製品・ライン単位でMES/LIMS/QMS連携、データ移行、教育、運営定着を展開。

VALUE MEASUREMENT

成果を断定せず、
測る指標と責任を先に決める。

初期診断でベースライン、目標、測定方法、データソース、オーナー、レビュー頻度を合意します。下表は代表的な定義対象です。

KPI候補定義対象主な責任
Right First Time再加工・逸脱なしで完了したバッチ比率製造/品質
品質判定LT製造完了から出荷可判定まで品質
歩留・収率差標準収率と実績収率の差異製造/FP&A
系譜再構成時間対象ロットの前後方追跡に要する時間品質/SCM
Campaign効率切替・洗浄・待ちを含む生産効率計画/製造
エネルギー原単位製品量・バッチあたりエネルギー使用量工場/サステナビリティ
TANGIBLE OUTPUTS

議論で終わらず、次の意思決定に使える成果物へ。

01レシピ・規格・版数の管理モデル

責任者、更新条件、使用する会議体まで定義します。

02バッチ記録・系譜データモデル

責任者、更新条件、使用する会議体まで定義します。

03MES・DCS・LIMS・QMS責任境界

責任者、更新条件、使用する会議体まで定義します。

04逸脱・CAPA・出荷判定RACI

責任者、更新条件、使用する会議体まで定義します。

05歩留・エネルギー原価モデル

責任者、更新条件、使用する会議体まで定義します。

06製品・ライン別導入ロードマップ

責任者、更新条件、使用する会議体まで定義します。

RELATED EXPERTISE

関連する専門領域

START WITH THE DECISION

自社の場合、どこから設計すべきか。

完成したRFPは不要です。対象事業・工場、現在起きていること、既存プロジェクト、経営が判断したいことを伺い、最初に整理すべき論点を明確にします。

モデルケースをもとに相談する
TOP